『ゴッドタン』2007年1月4日「カッコイイ列伝 高田延彦VS北尾光司」
『ゴッドタン』がレギュラー放送される以前に特番で放送されていた時の企画です。
何年も前の放送ですが、どうしても記録に残しておきたかったのでレビューしていきます。
カッコイイギャング団のメンバー、おぎやはぎ・劇団ひとり・バナナマン・ハチミツ二郎・スピードワゴン小沢がボスの遠藤憲一にカッコイイ話をプレゼンしていくという企画です。
「スポーツ」のテーマでハチミツ二郎がプレゼンをしていきます。
このモザイクのシルエットだけで、プロレスファンなら何の試合かわかるんじゃないかな。
ナレーション「伝説の名勝負!これを見逃したら超カッコ悪い!」
みんないい顔してるわ!
ハチミツ「僕、やっぱりねぇ、あのぉ、プロレスとかが好きで」
矢作「ああ、好きだもんなぁ」
ハチミツ「週刊プロレスの発売日を基準に一週間が回ってますから」w
ひとり「はぁーーッ!」
小木「懐かしいなぁ」
ハチミツ「これね、僕、生で何千試合と見てますけど」
ハチミツ「一番客席が盛り上がった試合この試合なんです」
「へぇー!」という声がメンバーから漏れる。
ハチミツ「っていうのは、要は、今で言う、PRIDEみたいに、顔面を、ただ倒して、殴り倒せばいいって競技じゃないですか、プロレスは、プロレスっていうのは、で、北尾っていうのは、相撲からきて、大口叩いてたんですよ」
矢作「うん」
ハチミツ「もう、その当時最強と言われていたタイソンより強いとか、前田日明の蹴りより俺の方が強いとか、みんなが嫌いになって、北尾のこと、それで追放になったんですけど。それから何年後かに、高田延彦が起こしたUWFインターって団体に、北尾を呼んだわけですよ。で、もういよいよ北尾を倒すぞという試合で、時間無制限一本勝負ですよ。で、日本武道館チケット一枚も残らなくて」
ハチミツ「で、3試合ぐらい終わったら、『今日の試合は3分5ラウンドに変更になりました』と、時間無制限一本勝負だと、確実に勝負が決まるわけですよ、それを3分5ラウンド15分しかない、これはもう引き分けになるなって、みんな『ふざけんな!』って、北尾はもう、当日になって引き分けにするつもり、だから『3分5ラウンドじゃないと、俺はもう今日帰るぞ!』って」
日村「はぁー」
設楽「ほうほうほう」
ハチミツ「もう、それをやるしかなくなった。で、高田延彦のセコンドやブレーンが」
ハチミツ「『高田さん今日やっちゃいませんか?』って」
小沢「ワクワクするねぇ!」
ハチミツ「『北尾やっちゃいませんか?』って」
矢作「カッコいい!カッコいい!」
ハチミツ「で、高田はやるわけですよ」
ハチミツ「いきなり3ラウンドでハイキックをやってぇ、北尾を本当に失神させたんですよ。その時の観客が、普通、『1・2・3』って、ボクシングでも数えますけどぉ」
ハチミツ「『8・9・ヤッター!』なんですよ」
小木「へー!」
矢作「ほぉー!」
小沢「見たい!見たい!」
ハチミツ「『10!』じゃないんですよ。みんな『ヤッター!』って言うんですよ。それを」
小沢「見たい!これは熱そうだねぇ!」
ひとり「早く見して!」
小木「いや、素晴らしいねぇ!」
矢作「プレゼンうめぇよ!プレゼンがぁ!」
いや、本当プレゼンうめぇな!w
ハチミツ二郎の、抑えたトーンで、試合背景や試合内容がいかにドラマチックであったかを要点を押さえて語っていくプレゼンが素晴らしすぎる!
矢作「この人はデカイなぁ」
小木「双羽黒だよね?」
ハチミツ「ハイッ」
開始早々、高田のローキック。
ハイキック、これはガードされます。
北尾の膝蹴り。高田の表情が膝蹴りの重さを物語っています。
北尾の裏投げ、かなりの高さまで持ち上げてます。力はやっぱり凄い!
設楽「3ラウンドだこれが!運命の!」
小木「うーん、緊張すんなこれ」
日村「結果知ってるだけに怖い」
高田の強烈なローキック。
小沢「ワクワクすんなぁ!」
北尾のアゴに高田のハイッキックが炸裂ッ!!!!!!
そりゃ設楽もこんな表情になるよ!!
矢作「ああーーーッ!!!」
設楽「うわぁーッ!!」
矢作「落ちたー!!崩れ落ちたねぇ!」
ハチミツ「よく、聞いてくださいよ!客を!」
観客「ウォォーーーーーッ!!!!!」
どよめく客席!!!
場内放送のカウント「1・2・3・4・5」
観客「6!7!8!9!ヤッタァーーーーーッ!!!!」
矢作「ウォーーーッ!!!」
ここで、UWFのテーマが流れます!!!
この状況でこの曲を聴いた時の心境は、もう何と表現したらいいのかわかりません!!
体がゆらゆらしていて、目がトロンとしている北尾。
矢作「これはいいッ!」(拍手)
飛び跳ねて喜ぶ高田!!!
高田にかけよるUインターの面々!!!
設楽「これ凄い!!」
小沢「鳥肌立つぅ!!」
矢作「これは立つねぇ!!」
リング上で一番背の高いのが高山善廣です。
テレビでもお馴染のプロレスラーなので知ってる人も多いかもしれませんね。
当時の週刊プロレスのこの試合の記事にこの時の高山の表情を、『高山がすごい顔』と大きく書いてあったのを覚えていますw
いや、本当に「Coool!!」だよ!カッコイイなんてもんじゃないよ!
矢作「鳥肌立つねぇ!キたねー!これは!!」
ひとり「キたぁ!」
小沢「よかったね、これは、凄いッ!」
ひとり「これは熱いねぇ!」
矢作「格闘技、ファンじゃなくても、ちょっとくるんじゃないですか?」
ホントそうでしょ!!
矢作「これまたキましたよ!また目頭!」
ひとり「俺も相当キたぁ!!」
矢作「(鳥肌が)ウワァーーーーッ!!!って」
遠藤「これね、俺格闘技大好きだから、最高だよ!プレゼンもよかった」
矢作「うぉーー!」
即座にりんごにかぶりつくハチミツ二郎w
設楽「リンゴをかじるのカッコいい!」w
小沢「カッコいいー!早いもん!躊躇しないもん!」w
いや、ハチミツ二郎ホントカッコいいな!w
今回、何年も前の番組の企画をレビューをしたのは、バラエティ番組でのプロレス・格闘技を題材にした企画について考えていたことがあったからです。
バラエティ番組を多く観ている人なら、これまでに何度か、『アメトーーク』でプロレスを題材にした企画があったことはご存知だと思います。
それらの企画に関しては、自分がプロレスが好きだという贔屓目を抜きにしても多くの人が楽しめるものであったと思っています。
『怒り新党』が新3大の企画で、リングスという団体に所属していたアンドレイ・コピィロフという選手を「アンドレイ・コピィロフのカラータイマー 限界ギリギリの戦い」という内容で取り上げてくれました。
1ラウンドでは素晴らしい動きを見せていたコピィロフが、2ラウンドではスタミナが切れてヘロヘロになっていく、なんとも哀愁ただよう姿がプロレス・格闘技ファン以外の人からも「面白かった」という感想を多く目にしました。
これまで、新3大では何度か格闘技の企画を取り上げてくれていますが、コピィロフの時のような盛り上がりはあまりなかったように感じていました。
この企画のように、試合の背景を知ってもらって名勝負を見てもらったり、新3大のコピィロフの時のように切り口を工夫したりすれば、プロレス・格闘技を題材として、もっと楽しんでもらうことは出来るはずなんです。
まだまだあまり世間に知られていない名勝負や名シーンはいっぱいあるんです!
バラエティ番組で、これからもこういう企画をやってもらえたら、もっとそれを知ってもらえるんじゃないかという思いがあったので、今回の記事を書きました。
試合に関しては見てもらうのが一番なので、高田と北尾の試合の動画を貼っておきます。
Nobuhiko Takada vs Koji Kitao (UWFi) - YouTube