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『「田村潔司VS.高阪剛戦」を自分なりに検証してみた』

怒り新党』の「新・3大◯◯調査会」を田村潔司で考えていくための第三弾です。

前回のスーパー・ベイダー戦の最後で書いたように総合格闘技で実績のある選手との対戦です。

https://www.youtube.com/watch?v=O6XA1fKJJbs

田村潔司vs高阪剛 リングス97.4.22

リングスルールでの高阪剛との試合です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%98%AA%E5%89%9B#.E6.88.A6.E7.B8.BE

高阪剛は今や格闘技のメジャーリーグであるUFCに当時参戦したことから「世界のTK」と呼ばれていたり、出血によるドクターストップでの勝利ですがエメリヤーエンコ・ヒョードルに勝利していたり、リングスのみならず総合格闘技で実績のある選手です。

wikipediaではあまり触れられていませんが、特筆すべきである事項としてトーナメント・オブ・J '95で優勝しているということがあると思います。

http://www.boutreview.com/fightsspiral/TOJ_95.html

高阪は決勝でイーゲン井上という選手を倒し優勝しています。

イーゲン井上修斗などで活躍したエンセン井上の兄で、ブラジリアン柔術の有段者です。

当時の日本でブラジリアン柔術の有段者に勝利したということに自分は非常に驚きました。

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まず高阪が右ローキック。これは田村がカットしています。

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高阪も田村のローキックをカットします。

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ローキックの攻防が続きますが、高阪はよく見てカットしたりガードして最低限のダメージに抑えようとしています。

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高阪が田村のローキックをカットやガードしながら距離を詰めて、組み付いてロープまで押し込みます。

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 高阪が田村を投げますが、完全に投げきることは出来なかったので田村はガードポジションを取ります。

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田村の左足のガードを外していこうとして高阪が手をかけたのを利用し、田村が右足を抜き三角絞めを狙える体勢になります。

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田村が高阪の首を固定し三角絞めの体勢に移行していきます。

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コーナー付近で三角絞めの体勢になったので、高阪が田村の太腿をポンと一度叩き、エスケープの意思を示しロープエスケープします。

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 田村の左の掌打を高阪がバックステップしてかわします。

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 高阪が田村の左ローキックから右ローキック、左右の掌打の連打をガードしたため、田村は距離を取るために左前蹴りで高阪を突き放します。

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次の田村の右前蹴りに合わせて高阪がタックル、田村は右手をマットに突いて回転しガードポジションを取ります。

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最初のエスケープの時と同様に、高阪が左手でガードを外していこうとしたところで、田村は右足を抜き三角絞めを狙える体勢になります。

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ここは高阪が上手く上体を起こしながら首のロックを外しサイドポジションに移行しようとしますが、ロープ際であったため田村がロープエスケープを取られます。f:id:nepandbudo:20140222125452g:plain

高阪はガードしていますが、田村の右の掌打の勢いと距離を取るためにバックステップで後退します。

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 田村の左ボディストレートを肘と膝でブロックし、高阪の右の掌打が田村の顔面にヒットします。

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今度は高阪が右ボディストレートを打ち、田村が後退します。

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 田村の右の掌打で下がった高阪は右の掌打を打ちますが、田村の左ボディストレートからの右の掌打のカウンターを受け体勢が崩れコーナーまで後退します。

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コーナーにもたれ掛かっている高阪に田村は右の掌打を打ち高阪がダウン。

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田村の左の掌打が高阪の顔面にヒットしますが、高阪は掌打の連打で田村をロープ際まで押し込み、首を抱え込んで膝蹴り。

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田村をコーナーまで押し込み投げを打つが不完全であったため田村のバックを取りますが、高阪が両足でボディをロックする前に田村が上手くすり抜けます。

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田村がサイドポジションからすぐにマウントポジションに移行し。組み付いてきた高阪を引き離すため、両手を組んで拳で高阪のアゴの当たりを押し込んでから、腕ひしぎ十字固めを狙える体勢に移行しようとします。

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腕ひしぎ十字固めに移行しよとしていた田村の首に高阪が左足を絡ませ、足関節技が狙える体勢に持っていきます。

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ここはロープ際だったので、ロープブレイクになります。

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高阪の右の掌打を受け、田村はガードしていましたが後退します。

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高阪が田村の首を抱え込んでグラウンドに引き込みます。

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高阪がフロントネックロックを狙いにいきますが、田村が首を抜いたので、高阪はガードポジションになります。

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田村が高阪のガードから右足を抜きます。

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左足が抜ければマウントポジションが取れる状態で、高阪が田村の体を下から抱えて返そうとしたとことで、田村はそれを利用しマウントポジションを取ります。

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田村にマウントを取られたこの場面で高阪はTKシザースを狙っていたようです。


TK Scissors Escape from Mounted(2009-01-24 ...

TKシザースとは高阪が開発したマウントポジションを取られた時に体勢を入れ替える独自の技です。高阪が指導している動画ではありませんが、実際にはこれが実戦でもっと鮮やかに決まることもあります。

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ここでも高阪は田村の胸の辺りを下から押し上げているのでTKシザースを狙っていたのだと思いますが、田村はTKシザースが決まらず高阪の足が下がった時にサイドポジションに移行し、首を抱えたままポジションを変えていきます。

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高阪の首を抱えた状態でポジションを変えたので、田村は上腕部で首筋から喉の辺りを押し込んでいきます。

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高阪が田村の右足をロックして、田村に有利なポジションを取らせないようにする攻防が続きます。

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田村は右足が抜けない状態なので、高阪の左足を押して足を抜こうとしますが、高阪に上体を抱えられたので、高阪の腕のクラッチを切ろうとします。

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田村は高阪の両手のクラッチが切れなかったので、高阪が左手で田村の首を抱え込み、田村の足を取りにいきます。

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高阪が田村の左足を掴み両足で田村の上体を倒し、足関節技を狙いにいきます。

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 高阪が田村にヒールホールドを仕掛けますが、田村は高阪の右足にアンクルホールドを仕掛けてから左足にヒールホールドを極めにいきます。この時点で高阪のヒールホールドは外れています。

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田村のヒールホールドが極まっています。この時点で高阪には相当なダメージがあると思います。

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 ヒールホールドからアンクルホールドに移行します。

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かなり危険な極まり方をして高阪がタップし田村が勝利します。

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(足首固めとなっていますが、自分がアンクルホールドという名前で覚えていたので、この記事ではそう表記しました)

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試合のダメージと悔しさで起き上がれない高阪。

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高阪「叩きこまれちゃいましたね。フィフティフィフティでやってるのが、結局それぇ、あの今まではギャンブルでやってこれたかもしれないけど、逆の場合もあるんだってことを思い知らされましたね」

「まぁ、負けた身なんでぇ、そんな評価とか偉そうなこと言えないですけど、まだまだやらなきゃいけないことがたくさんありますね。田村さんっていうことじゃなくて、自分が一人のファイターとしてやって行く上で、必要なものが山積みだなって、そんな気がします」

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田村「今日、たぶん悔しいと思うんですよ。だから、まぁ、2年とか3年とね、たぶん自分に言い聞かして練習すると思うんで、そん時ですかね。彼と、どうこう言うのは、まぁ、何も言わなくてもやる選手ですから」

「結構バキバキッって音がしたんですよ。ああいう怪我さすような試合は、まぁ、あんまり、僕としても失格ですし、まぁ、今日みたいな試合で、お客さんが喜んでも、やってる選手も楽しくなきゃいけないんで、選手が楽しんで、お客さんも喜んでっていう感じで、今日は内容はよかったですけど、怪我させたっていう点で僕も反省点で」

 

この試合を選んだのは、高阪が総合格闘技での実績があったことももちろんですが、最後の田村のインタビューで、プロとしての考えが聞けたということもありました。

プロの格闘技の選手でも、試合がつまらないと言われても勝てばいいという選手もいますが、田村はそういう意気込みで試合に臨んではいないということをまず知ってもらいたかったのです。

あと何試合か総合格闘技で実績のある選手との試合をご紹介していきたいと思っていますので、その時はまたご覧いただければ幸いです。