喧嘩嵐 ピーター・スミット
『怒り新党』の「新・3大◯◯調査会」をプロレス・格闘技をテーマにして勝手に考えるということを前からやっていて、そのために色々な試合の動画を見てきました。
その中で、試合自体は非常にいい試合なのですが、3大という括りにしても放送はされないであろうものがあったりしましたので、それを紹介していきたいと思います。
「ピーター・スミット対チャンプア・ゲッソンリット 1戦目」
ピーター・スミットは、極真空手やキックボクシングで活躍したオランダ人ファイターです。
気性の激しさやファイトスタイルから「喧嘩嵐」「ハリケーン」との異名があります。
3大にはならないと思ったのは、亡くなり方があまりに残念だったからです。
対戦相手は、日本ではK-1グランプリなどでも活躍した、ムエタイ選手、チャンプア・ゲッソンリットです。
スミットの左前蹴りの蹴り足を掴み、チャンプアは軸足の右足にローキックを蹴りますが、スミットはバランスを保ち倒れずに下がります。
スミットの後ろ回し蹴りを掴んだチャンプアは、左ローキックでスミットの右足を刈り取るように倒して、倒れたスミットに蹴りを入れるモーションを見せます。
スミットはしっかり見ていて、左手足でガードの体勢を取りすぐに起き上がります。
倒れた相手への蹴りは反則なので、完全な喧嘩ファイトになっています。
スミットの右ストレートからのパンチの連打でチャンプアはガードしながら後退していきますが、右アッパーなどでガードが下がった所にスミットが右ハイキックを蹴りチャンプアをダウンさせます。
先ほどのお返しとばかりに、スミットは倒れたチャンプアを踏みつける素振りを見せます。
スミットの左ローキックから右ストレートがチャンプアの顔面を捉えます。
何試合かですがスミットの試合を見て、素人なりに思ったのは、スミットは極真空手出身で、元々キックボクシングやムエタイの経験があるわけではないので、キックボクサーとしては、極真空手をベースにした変則的と言えるようなスタイルで、顔面パンチに関しては、喧嘩慣れしいる上に、センスとしかいいようがないような当て勘の良さで、他のフルコンタクト空手出身者の顔面パンチとは一線を画しているのではないかなと思いました。
チャンプアの左ローキックを受けますが、上手く体を入れ替え肘打ちを連打します。
ムエタイ選手に対戦相手の外国人が肘打ちをガンガン入れるというのは、あまり例がないのではないでしょうか。
2ラウンド開始早々、右ハイキックをヒットさせます。
右ハイキックも前蹴りのような蹴りだしからハイキックに軌道が変わっています。
パンチの連打でチャンプアをロープ際に押し込んでいって、首を抱え込んでの膝蹴りからの右ストレートが顔面を捉え、追い打ちの左ストレートでチャンプアは崩れ落ちます。
チャンプアは立ちあがってくることが出来ずスミットの勝利です!
スミットが勝利した試合なので、スミットのいい所だけを取り上げていますが、チャンプアが前に出て打ち合ってこその名勝負で、チャンプアの蹴りやパンチもガンガン入っています。
3大という形にはならなくても、キックボクシングやムエタイの試合を見た中では屈指の名勝負だと思ったので、こういう形でご紹介させていただきました。