『怒り新党』「新3大◯◯調査会」を勝手に考えてみた」前田日明(ドン・中矢・ニールセン戦を中心に)
『怒り新党』の「新3大◯◯調査会」を「鮮烈なハイキック」という仮題で前回考えました。
http://nepandbudo.hatenablog.com/entry/2013/11/21/222311
自分が立ち技、寝技を含めて格闘技を意識するようになったのはUWFという団体の影響です。
世代的には、前田日明の影響が一番大きいので、前田日明の試合で候補を考えてみました。
『アメトーーク』で取り上げてくれたことがあるので候補から外しました。
「前田日明VS.ポール・オーンドーフ」
前田日明のヨーロッパ遠征からの凱旋試合で、
相手はポール・オーンドーフというレスラーです。
試合の時間は、プロレスにしてはかなり短い方で、何かで見たのは、ポール・オーンドーフは外国人トップレスラーの1人だったので、
本来もっと長い時間試合するはずだったのが、前田を指導したカール・ゴッチの指示で、早々にスープレックで終わらせたということでした。
真偽の程はわかりませんが。
「前田日明VS.ドン・中矢・ニールセン」
(はてなのYouTube検索で出てこないので、リンク先を貼ります)
http://www.youtube.com/watch?v=N3evNTuOXns
【異種格闘技戦】前田日明vs.ドン・中矢・ニールセン 1986 Japan
当時のプロレス雑誌を読んだ記憶だと、
前田陣営は、異種格闘技戦なのだから、
新日本プロレスに対して、ドン・中矢・ニールセンの資料を求めたのですが、
新日本プロレスからは、紙切れのような資料が送られてきただけだったと記憶しています。
@nepandbudo 新日から前田に渡されたニールセンの資料は僕の手元の資料によるとプロフィール・写真1枚・雑誌の記事のコピーだけだったようですねw
— K助 (@ksuke_99) 2013年12月4日
(補足)Twitterで教えていただいたのですが、この時の資料は、プロフィール・写真1枚・雑誌の記事のコピーだけだったそうですw
この日の興行で行われた、「アントニオ猪木対レオン・スピンクス」の試合が凡戦であったこともあり、後に前田日明は新格闘王と呼ばれるようになりました。
動画は22分ありますので全部見るのはたいへんだと思いますので、
画像で紹介していきますので、よかったらそれだけでも見てください。
まず、この試合はロープエスケープ(ロープを掴めば、どんな体勢でもブレイクになる)が認められているということを知っておいてください。
試合開始前に睨み合う両者。
目をそらすニールセンw
前田は試合の前のインタビューで、「佐山さん(佐山聡)の速い蹴りを受けてきたのだから(大丈夫)」という旨の発言をしていました。
「第1ラウンド」
実際、1ラウンドから蹴り足を掴んで、足関節技に入る前の体勢にもっていったりしています。
左ストレートには対応しきれず、顔面にクリーンヒット。
このパンチで、前田は意識が飛んだと言っていたはずです。
その後、フライングニールキックを空振りします。
最初、試合の記事を読んだ時は、キックボクサー相手にどうしてこんなモーションの大きい技を出したか不思議だったのですが、記憶が飛んで、いつもの習い性で出たのかな?と思ったりしていました。
「第2ラウンド」
今見直してみると、2ラウンドでも、前田はニールセンの蹴りを危なげなく捌いてから掴んで、足関節技に入る前の体勢に入ることが何度もあります。
ロープエスケープがあるルールなので、ニールセンは安心して蹴ってきます。
こういう風に、ロープエスケープがなければ極めているかもしれないというシーンです。
「第3ラウンド」
ローキックに合わせてニールセンをテイクダウンします。
アームロックを狙いにいきます。
腕ひしぎ十字固めへ移行していきますが、
ニールセンが上手くロープエスケープ。
カメラがセコンドの藤原喜明を抜きます。
「ヘッ」というような、いい表情をしています。
本当に頼もしいセコンドです。
ちょっと危ないかなと思ったのは、顔面へのパンチぐらいです。
この後も、タックルでテイクダウンしたり、蹴り足を掴んで倒していますが、
いずれもニールセンにロープエスケープされます。
「第4ラウンド」
キックに蹴りを合わせられたニールセンがバランスを崩して倒れます。
前田のローキックをニールセンはガードしますが、またもやバランスを崩して倒れます。
ここでもニールキックを出していて、これは距離もいい感じに見えました。
この試合で何度もニールキックを出しているので、習い性ではなく狙っていたのかもしれません。
4ラウンド終了間際、脇固めの体勢になりますが、
4ラウンド終了のゴングが鳴り、これは極まりませんでした。
「第5ラウンド」
これまでのラウンドのように、前田がニールセンからロープエスケープを奪う展開が続きますが、その中でこういう技が出ました。
かんぬきスープレックと呼ばれている技の体勢になっています。
ブリッジせずに落とす感じでしょうか。
長々やってきましたが、次の攻防で勝負が決まります。
タックルでニールセンをテイクダウンして、
アキレス腱固めの体勢へ
極められないようにニールセンが執拗に蹴ってきます。
アキレス腱固めから、逆片エビ固めに移行。
これで、ニールセンがタップし前田の勝利です!
この試合はリアルタイムでは見ておらず、
後にプロレス雑誌の記事を読んだけだったので、以前に動画を見た時は、ハラハラドキドキして見ていました。
今になって見なおしてみると、パンチがクリーヒットした以外は、前田が終始優勢だったように見えました。
名勝負であることに変わりはありませんが。
2つ選びましたが、残り1つを選ぶとすると、
藤波辰巳戦を除くと、アレキサンダー・カレリン戦になるのかもしれません。
この試合の背景や内容は、あまり理解しているとは言えず、ニールセン戦のような形で紹介することは出来ないので、ここまでとさせていただきます。
結果2大となりましたが、前田日明には、アンドレ・ザ・ジャイアント戦やスーパー・タイガー戦という、色々と語り継がれている試合もあるのも魅力だと思っています。
「総括」
元々「新3大◯◯調査会」の企画を勝手に考えだしたのは、
塚本徳臣という素晴らしい空手家を「塚本徳臣の一撃必殺蹴り」として扱ってくれたことがあるのですが、その後、あまり反響はなかったように思えたからです。
そこで、前回の「鮮烈なハイキック」や「華麗な足関節技」などの選手にこだわらず、
見た目でわかりやすいものを目指して考えていました。
今回は、格闘技を好きになるキッカケになった前田日明で考えてみました。
こういう想像はずっと続けているので、またこういう風に形にすることがあるかもしれません。
また、お笑いでもなんでもない記事になりましたが、読んでいただけたなら本当にありがとうございました。