『怒り新党』「新3大◯◯調査会」を勝手に考えてみた。(仮題)「鮮烈なハイキック」
以前にこういうツイートをしたことがあります。
最近、『怒り新党』の新3大が個人だけじゃなくなったので、前にもツイートした。3大修斗の名勝負、佐藤ルミナ対ジョン・ルイス。エンセン井上対ランディ・クゥートア。桜井マッハ速人対フランク・トリッグの3大。華麗な足関節技で、コピィロフ対カステロ・ブランコと今成の試合とかを見てみたい。
— バケモン (@nepandbudo) 2013, 6月 29
華麗な足関節技については、足関節技という括りではありませんが、
アンドレイ・コピィロフをフィーチャーしてくれました。
その他にも、格闘技関連でテーマを勝手に考えていたので、
この記事でなんとなく形にしたいと思います。
ここから先はお笑い要素は一切ありませんので、格闘技(特に立ち技格闘技)に興味がある方だけでも読んでいただけたら幸いです。
ハイキックをテーマにしたのは、前回の記事の「高田延彦VS.北尾光司」のフィニッシュがハイキックだったように、トリッキーな技以外で、立ち技格闘技において最もインパクトがある勝ち方がハイキックによるKOだと思っているからです。
そこで、自分の知っている範囲でインパクトのあるハイキックを選んでみました。
出来るだけ、色んな格闘技のジャンルから選びました。
ブラジリアンキック(フランシスコ・フィリォ、グラウベ・フェイトーザ)
フランシスコ・フィリォ(極真空手時代)
いきなり変則的なキックから入りますが、 軌道が普通のハイキックとは明らかに違っているのがおわかりいただけるでしょうか。
この選手だと、ちょっとわかりやすいと思います。
セーム・シュルトは、ミドルキックのガードをしていますが、そこから軌道がハイキックに変わったため、顔面にハイキックをくらってのけ反っています。
この試合自体はグラウベ・フェイトーザは負けていますが、
セーム・シュルトの身長は212cmです。
ハイキックをくらっているのは、この試合以外では見た覚えがないです。
ルスラン・カラエフのアゴの辺りにムチのようにしなった蹴りが入っています。
これでKOしたわけではありませんが、このハイキックのダメージで、
その後、ルスラン・カラエフは戦闘出来る状態ではなくなります。
ミルコ・クロコップ(PRIDE時代)
PRIDEのリングでのKOシーンです。
側頭部にハイキックがヒットしています。
ミルコ・クロコップ自身は、K-1にも出場していたキックボクサーでしたが、その後、総合格闘技に転向します。
当時、PRIDEだけではなく、総合格闘技でハイキックでKOを量産していくこと自体が、非常にまれでした。
K-1史上、たぶんハイキックでのKOだけなら、立ち技格闘技で最もインパクトのあるKOだと思います。
別アングルのスローモションでのリプレイ映像です。
マイティー・モーの側頭部にガオグライ・ゲーンノラシンの脛がモロにヒットしています。
K-1のリングではありますが、ガオグライ・ゲーンノラシンはムエタイの選手です。
各ジャンルからまんべんなくと考えている内に、極真空手では誰になるだろうか?と考えていました。
そこで、格闘技雑誌での成嶋竜がハイキックでKOしていた写真を思い出しました。
当時、極真空手の試合は特別な試合(世界大会など)以外は、
地上波のテレビで見ることが出来ませんでした。
そのため、ネットにある動画を検索して見てみたら、
成嶋竜が、とんでもない選手であることがわかりました。
成嶋竜(左ハイキック)
これまで紹介したどの選手とも違うハイキックです。
成嶋竜(右インローキックからの左ハイキック)
初めて動画を見ていた時には、右インローキックからのコンビネーションであることもわかりませんでした。
(別アングル スローモーション)
スローモーションにしてやっとわかった感じです。
成嶋竜がどんな選手であったか、wikipediaより引用します。
成嶋竜
1999年に開催された第7回全世界空手道選手権大会でベスト8まで進出したが、フランシスコ・フィリォに判定負け。選手生活にピリオドを打った。
では、自分が見て衝撃を受けた動画をご紹介します。
ここまで読んでいただいて、興味をもたれた方には是非見ていただきたいと思います。
Ryu Narujima Hightlight - YouTube
最後に出てくる相手が、最初のブラジリアンキックで紹介したフランシスコ・フィリォです。
フランシスコ・フィリォは、後にK-1にも出場し、K-1デビュー戦でアンディ・フグをKOしています。
成嶋竜とフランシスコ・フィリォの体格差は一目瞭然です。
出来れば、フランシスコ・フィリォ戦だけでも、音を消して見ていただきたいです。
フランシスコ・フィリォの変則的な蹴りを捌いて、突きで押しているシーンも見受けられます。
(総括) 自分なりに思っていることを色々書いていこうとしていましたが、 動画を見たりして考えている内に、「立ち技格闘技を少しでも見なおしてもらいたいな」という結論になりました。
『怒り新党』の名前を出しておいて、お笑い要素の一切ない記事でしたが、ここまで読んでいただけなら本当にありがとうございました。